フランス料理が世界に広まった理由

テキスト若者よ、故郷へ帰れ。
その町の市場に行き、
その町の人のために料理を作れ。

世界にフランス料理を広めたという、
偉大なる料理人、フェルナン・ポワン氏の言葉。
対談番組を観ていて引き込まれてしまった。

対談のゲストは、
ラ・フェットひらまつ」の平松宏之さん。
外国人初のミシュランをパリで獲得し、
ひらまつを上場企業に成長させた、企業家である。

上場の理由を、こう答えられていた。

どこまでいっても僕たち料理人は
「水商売」と言われていた。
それをちゃんと、
企業として成り立つことを見せたかったし、
みんなの社会的地位を上げたかった。

経営者という自己実現の道を
できる人はやっていけばいい。

料理でも歌舞伎でも落語でも、
すごい人だなあ、と感じる人には
業界を背負って立つ、分厚い立体的な存在感がある。
自分が生きている時間軸以上の過去と未来をもっている。
業界を代表して、世の中にきちんと伝えるいう
使命の溢れる言葉だった。

フランス料理には、宗教と同じように
世界中にフレンチを広めたいという使命があったらしい。
冒頭に引用したフェルナン・ポワン氏なる人を調べてみると、
数々の名言が遺っていた。

料理人は、自分の仕事に無関心になったとたん、
その評判を落としてしまうものだ。

腕の良い料理人は
自分の学び取ったもの、すなわち
自分の個人的な経験のあらゆる結果を
自分のあとに続く世代に伝える義務がある。

人間は機械ではない。
料理人だって疲れることはある。
しかし、客はそんなことは少しも思ってみないのだ。

料理人は、クリエイターでもある。
料理は「瞬間芸術」だから、
氏が言うように、料理人は芸術家でなければならない。
そして優しさがないと作れないし、サービスもできない。

同じ「表現者」として、刺さる言葉の数々だった。


出典リンク:フランス料理界の巨匠、フェルナン・ポワン