「さあ 歩き出そう…」突然思い出したスーパーの名テーマソング

 ♪ さあ、歩き出そう
明日へ 振り返らずに
光る 風の中
飛んでいく鳥のように… 

赤坂の日枝神社で、抜けるような青空を見上げているうちに歌っていた鼻歌。…なんだ? このベタな歌?


くるくると出てくる言葉を頭の中でリピートしながら歩いていると、子どもの頃の記憶が映像のように浮かんで、思い出した。駅前のスーパーマーケット、『イズミヤ』でかかっていた曲だった。
「明日へ吹く風」

♪ いつか たどり着くだろう 今よりも
膨らむ みんなの 幸せにきっと
さあ、微笑みを みんなで 分け合おう

さあ、歌声を あなたも声高らかに
みんなで 今日の日を 大切にしたいもの

いつか めぐり逢うだろう あたたかで
優しい本当の友達にきっと
さあ、手をつなぎ 明日に手を伸ばそう

この歌が、なぜ赤坂を歩いていて急に出てきたのか、調べて納得。「めぐり逢うだろう あたたかで」のくだりを「赤坂で」と思い込んでいた。赤坂ってどんなところだろう、と妄想をふくらませていた関西の子ども時代。
でもこの歌、どこにも「イズミヤ」は出てこないし、スーパーとか、安いとか、お買い得も出てこない。なんだか合唱コンクールで歌われていそうな歌詞だ。

テーマソングは強い。子ども達がくちずさめる曲はもっとスゴい。そういえば、ほかにも何曲かローテーションで流れていてこういう歌詞のサウンドロゴっぽいのが別にあった気がする(↓あくまで記憶)。

♪ 買いにきた かいがあったと いうものね
あれこれ わくわく イズミヤ

聴く客のことを考慮して、いろんな歌をいくつも用意したのだろう。数十年経ち、すっかり記憶の彼方だったのに、突然思い出して歌えるなんてかなりの名曲ではないだろうか。適当に作ったものはバレるけれど、ちゃんと作ったことも、しっかり伝わるのだ。

 ※( 文 / 真柴 マキ )