お笑いで笑うタイミングは「なんでやねん!」

長寿番組の『生活笑百科』に携わっていた放送作家のもとで
漫才の台本を学んでいたことがある。
漫才といっても、しゃべくり漫才やコント漫才と
いろいろな種類があるが、
いわゆるしゃべくり漫才の掛け合い話。
ボケとツッコミで「落とす」話を得意としている。

漫才やコントで笑いが起こるのは、
ボケ役が面白いことを言うから、と思われがちだが、
実は、人が笑うタイミングは「ツッコミ」の方にある。

『爆笑問題』を例にあげると
太田さんがボケても田中さんがツッコミを入れないと、
笑うキッカケを逸してしまい、笑えない。

大阪では、一般人同志の会話でも
「誰かがボケると → 誰かが突っ込む」という暗黙の掟がある。
東京にいるとよく大阪人が
「ボケても誰も突っ込んでくれへん…」と嘆いているが、
せっかくボケてもスルーされてしまうと
笑いが成立しないまま終わってしまうのだ。

掛け合いの笑いは、ツッコミがあってこそなのである。



 ※文:福 信行