笑いのネタ作りのコツ、ずらせ「あるある」

ラジオCMや漫才など、掛け合いのお笑いネタを作る場合、聞き手のイマジネーションにゆだねる世界である。一瞬でその世界に引き込むには、場面設定を説明する必要のない、誰もが知っているシーンを使う。

・電車の中
・スーパーマーケット
・人気のヘアサロン
・高級天ぷら店
・インスタでみたお弁当の写真

いわゆる「あるある」場面である。容易に想像できるものには、誰もに共通したステレオタイプのイメージがあるのだ。

次にこの「あるある」を常識ずらして、非常識にするため、ボケを入れる。この「ずらし」にも手法がある。

・大げさにする
・場違いにする、
・面倒くさくする
・すり替える
・立場を変える

「通勤電車でゲームに熱中してる迷惑な人と、隣り合わせて読書する人」「スーパーマーケットのレジの行列で、やたらカゴを押し付けてくるオバチャン」
「初めて入った人気のサロンで、おしゃれしか関心がないスタイリストとのやりとり」といったシチュエーションを加えると、より具体的になりボケを作りやすくなる。
また「取調室で、生意気な容疑者とベテラン刑事」や「手術中のスゴ腕ドクターと新米助手」「空港の出発ロビーで、息子を見送る心配性の母親」といった、手垢のついたドラマのワンシーンもネタになりやすい。
読者やリスナーと共通の常識を見せて、ずらしてツッコミを入れる。これが「ずらし」の笑いである。




 ※文:福 信行

参考※外部リンク場面設定類語辞典