音のはなし/2●耳に聞こえる周波数、聞こえない周波数


すべての音は、人の声も楽器も雑音も、周波数で表せる。
周波数が数値が大きいほど(振動は速く)高い音に、
小さいほど(振動は遅く)低い音になる。

「高くも低くもない音」は、1046.5Hz。
ピアノの鍵盤の真ん中にある「ド」の音。


調律で基準音とされる、鍵盤49番目の「ラ(A4)」は440Hzで、
ト音記号の五線譜としての「ラ」。
その1オクターブ上の「ラ(A5)」は880Hz。
この2音の「ラ」は、アナログ放送時代に、
時報音に使われていた( ♪ラ・ラ・ラ(440Hz)・ラ~(880Hz))。

人が可聴できる周波数は約20~2000Hz(10オクターブ)とされているが
88鍵のピアノで最も低い音、27.5Hzの「ラ(A)」だけをならすと、
聴きとれない大人が多いという。
飛んでいる蚊の羽音、17,000Hzも、
子どもには聞こえても、年齢とともに聞こえなくなっていく。

 参考リンク 音階の周波数
 参考リンク モスキート音

人の可聴領域すべての周波数を
最も幅広く、厚く重ねて奏でる楽器が
「パイプオルガン」なのだそうだ。

パリの教会で聴いた、幾重にも重なり合い響きあう倍音、
音の「波の集まり」は、音圧に包まれる感覚だった。
肌や爪先から入ってくるような、
筋肉のコリにまでビリビリ響くような。
まさに「音の治療器」だった。

 リンク 音の周波数「Hz(ヘルツ)」ってなに?


音の波は、人の耳には聴こえなくても、存在している。

象は、人間には聴こえない10~100Hzの低周波を使い
耳と足の裏でとらえて、10キロ以上離れた仲間と会話をするという。
コウモリは、20,000Hz以上の超音波で会話する。

150,000Hzの超・超音波を聴きとるというイルカには、
視力がほとんどない。
傷ついた人が近くにいると瞬時にわかり、
その傷を癒すために、超音波で話しかけてくるという。

つらさや悲しみ、または喜びや幸せは、
生命から波動として出ているのだろう。
イルカはそれをキャッチしているのだ。

和歌山でのロケ中、南紀白浜アドベンチャーワールドで
イルカのショーを観ていると、涙がにじんできたことがあった。
動物や植物のそばにいると癒されるのは
言葉は使わなくても、
生命体として、コミュニケーションが成立しているのかもしれない。